Chicama_Peru(チカマ_ペルー)

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世界で一番長い波、Chicama(チカマ)

こんな光景は世界のどこにもない。

規則正しく割れるグーフィーの波が規則ただしく並び、永遠に続いて行く。

いわずとしれたサーファーなら誰もが憧れる聖地の一つだ。

アクセス

チカマは首都Lima(リマ)からバスで10時間ほど北上した街Trujillo(トルヒージョ)からさらに3時間ほどローカルバスで広野を進んだ先にある小さな漁村だ。

南米の長距離バスは非常に発達しており、低価格で、飛行機よりもふかふかのセミベッドの椅子で心地よく移動できる。

うって変わってローカルバスはかなりローカル。Trujilloからのローカルバスは4-5ドルほどで行けるもののクーラーなどはない、ただ高速で走るバスからの風をくらいながら行くこととなる。

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もういうまでもないが、最高である。

こんなブレイク、波は世界を探してもどこにもない唯一無二の波。

波が長すぎて途中で足がつりそうになるという噂も嘘ではない。

ロングで波をひたすら乗り継ぐのもいいが、十分に掘れてくれるため、リップカットバック、エア、なんでも可能。距離が長いので、自動的にトップスピードになり、横にひたすら活飛ぶこともできる。

サーファーならばここを体験しないというのは非常にもったいないと言える。

スタイル

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長距離な上、カレントも強いため、一度乗ったらパドルで戻るのはかなりしんどい。

みんなやっていることだが一度乗ったら、海岸に降りてまたブレイクまで歩いて上がって行くという独特のサーフスタイルが楽しめるのもここの一つの魅力だ。

いい意味で海でスノボをやっているみたいな感覚だ。

宿

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一番有名なのが一番ブレイクに近く(と言っても10分くらい歩くが) 、安いドミトリーが有名なEl Hombre(エル・オンブレ)だ。確か$10もしなかったと記憶している。

しかし、なにぶん上にも述べた通り世界最長の波が炸裂するこのChicamaはうねりに敏感ではない。つまりサイズがなければトップ画像のような美しい光景はお目にかかれない。

つまり、ここに泊まるよりも、近くにあるこれまた有名サーフスポット「ワンチャコ」などから波がいい日にデイトリップできた方がいい。

ワンチャコの方が値段が安く宿のクオリティーも格段に高いからだ。

そして何よりワンチャコは波がハイパーコンスタントにある場所なのでそこ自体でも魅力があるからだ。

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ペルーも飯がうまい。エクアドルとよく比較されることのあるペルーだが、エクアドルと比べてペルーはあっさりめの印象がある。

それはセビーチェ(南米版魚介マリネ)にも現れていて、ペルーのセビーチェは生魚を用いていて、若干ピリ辛でもある。しかし不思議と寿司文化のある我々には馴染み深い物となっている。

その他

通貨はペソ、USドルも使えるところが多いが、ペソしか使えないと言うところも多いので必ずペソも持ち歩いておこう。

言語はスペイン語、チカマは割と英語が「通じない」方だがもちろん必要最低限の意思疎通は可能。スペイン語を少し覚えて行った方がより楽しめるだろう。

まとめ

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くどいようだが、これほど感動を与えるブレイクは他にない。

サーファーならば一度はここを訪れるべきだ。

きっと忘れられないセッションが待っている。